2月中旬に2026年新着入荷隕石パート2の掲載を開始します♪

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2022/03/30 13:54

【2026.01.24更新】

隕石を知るうえで店長が超おすすめする一冊
10年以上前に出版された本なので隕石の分類は旧分類になっていますが、隕石はどこからやってくるのか?鉄隕石と石質隕石と石鉄隕石はどのようにして出来るのか?ウィドマンシュテッテン構造がある隕石の種類はどれなのか?シュライバーサイトやトロイライトの見分け方などなど、隕石コレクターとしての重要な情報が満載です。この本さえ読めば片手間で隕石を販売している人よりも高度な知識を得ることができます。

隕石の落下現象から科学的・鉱物的組成、形成の過程についてまで、隕石のすべてをわかりやすく解説。隕石の交換価値、最新隕石落下リスト、隕石コレクションの豊富な博物館のリスト、エッチング方法やニッケル検出法なども記載されています。


【公開されている論文で隕石の勉強になるpdfファイル】
筆者:札幌学院大学 小出良幸 教授


【豆知識ページ】



【鉄隕石】
鉄隕石とは隕鉄と呼ばれる鉄とニッケルの合金を主成分とする隕石で、分化した小惑星の金属核が起源と考えられており、鉄隕石に含まれる鉄は、鉄器時代の始まりを告げる製錬技術が開発される前に人類が利用可能な鉄の最も初期の供給源の一つでした。
鉱物的には主にニッケルに乏しいカマサイトとニッケルに富んだテーナイトから出来ており、構造によりヘキサヘドライト、オクタヘドライト、アタキサイトに大きく分けられ、構造の違いはニッケル含有比によるものです。
【鉄隕石 アタキサイト】
アタキサイトはギリシャ語で構造を持たないという意味に由来しており、ニッケルの含有量は13-25%程度で本質的にはテーナイトとカマサイトの細粒混合物(プレッサイト)からなる隕石です。
ほとんどのアタキサイトがIVBグループに分類されるかungroupedに分類され、一部だけがIABに分類されています。
エッチングしてもオクタへドライトのように顕著なウィドマンシュテッテン構造は現れないため、原石もスライスも偽物として鉄鋼スラグ(鉱滓)などが出回いますが、ニッケル検出テストや顕微鏡でカマサイトやテーナイトの結晶が確認できれば識別できます。
ungrouped:鉄隕石の約90%は異なる化学グループ(IVBやIIABなど)に属し約10種類の母天体に由来していますが残りの10%は母天体が不明であったり、どの化学グループにも当てはまらずグループ化されていません。

【鉄隕石 オクタヘドライト】
オクタヘドライトという名前はテーナイトの結晶格子の角にカマサイトが成長し八面体(オクタへドロン)構造になることに由来しており、ニッケルの含有量は6.5-12.5%程度です。
エッチング処理を施すとカマサイトよりも酸に溶けにくいテーナイトが浮かび上がり、特徴的な模様のウィドマンシュテッテン構造が現れ、
構造のバンドの幅(ニッケルの含有量)により最粗粒、粗粒、中粒、細粒、最細粒、プレスティックなどに分類されます。
ニッケルが少ないほど粗粒(バンド幅が広くなる)よりになり、オクタへドライトは結晶(八面体)に対して縦横斜めなど違う角度で切断した場合は全く違う模様が出現し、ウィドマンシュテッテンとは構造を一番初めに論文として発表したカウント・アロイス・フォン・ウィドマンシュテッテン氏からきています。
【補足】
構造的分類としては、ウィドマンシュテッテン構造のバンドの幅により最粗粒(3.3mmを超えるもの)、粗粒(1.3-3.3mm)、中粒(0.5-1.3mm)、細粒(0.2-0.5mm)、最細粒(0.2mm未満)、プレスティック(オクタヘドライトとアタキサイトの中間的な構造)に分類され、簡単に言うとニッケルが少ないほど粗粒(バンド幅が広くなる)になります。
化学的分類としては、当初は4つのグループ(I、II、III、IV)に分けられていましたが、その後はさらに分割され(例えばIAやIBのように)、さらにその中間的な隕石が発見されるとIAとIBはIABに統合され、2006年には鉄隕石全体で13のグループ(IAB、IC、IIAB、IIC、IID、IIE、IIIAB、IIICD、IIIE、IIIF、IVA、IVB、IIG)に分類されました。
特にIABグループについては、さらに細分化されており、IABメイングループ、sLL(低Au低Ni)、sLM(低Au中Ni)「旧:IIIC」、sLH(低Au高Ni)「旧:IIID」、sHL(高Au低Ni)、sHH(高Au高Ni)など多数のグループに分割されています。
地球上にはジョセフィナイト(Josephinite)という天然の鉄ニッケル合金で出来た鉱物があり、結晶構造までオクタへドライトに似た非常に珍しい鉱物があります。

【鉄隕石 ヘキサヘドライト】
ヘキサヘドライトという名前はカマサイトの結晶が六面体(ヘキサへドロン)構造であることに由来しており、ニッケルの含有量は4.5-6.5%と鉄隕石の中では少ないです。
エッチング後には多くの場合でカマサイトの断面にノイマンラインと呼ばれる様々な角度で交差する平行線が見られ、1848年に初めて研究を行ったフランツ・エルンスト・ノイマンにちなんで名付けられました。
ノイマンラインがなぜ現れるかというと母天体に衝撃が加わったことでカマサイトの結晶にも衝撃が加えられ、変形したことが原因だと考えられており、カマサイト双晶面の結晶内にある薄い板状構造の断面が線のように見えるからです。


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