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2026/01/22 18:53

【2026.04.22更新】

隕石を知るうえで店長が超おすすめする一冊
10年以上前に出版された本なので隕石の分類は旧分類になっていますが、隕石はどこからやってくるのか?鉄隕石と石質隕石と石鉄隕石はどのようにして出来るのか?ウィドマンシュテッテン構造がある隕石の種類はどれなのか?シュライバーサイトやトロイライトの見分け方などなど、隕石コレクターとしての重要な情報が満載です。この本さえ読めば片手間で隕石を販売している人よりも高度な知識を得ることができます。

隕石の落下現象から科学的・鉱物的組成、形成の過程についてまで、隕石のすべてをわかりやすく解説。隕石の交換価値、最新隕石落下リスト、隕石コレクションの豊富な博物館のリスト、エッチング方法やニッケル検出法なども記載されています。


【公開されている論文で隕石の勉強になるpdfファイル】
筆者:札幌学院大学 小出良幸 教授


【豆知識ページ】

【岩石学的タイプ】
石質隕石にはH3やCK4などアルファベットと数字が付いているものがあり、数字部分は熱変成の度合いのことです。
隕石の母天体(小惑星など)の中で、放射性元素の崩壊熱などによって岩石が温められると内部の組織が変化します。この変化の段階を1から7までで岩石学的タイプとして表しています。
例えばタイプ3は熱変成が非常に弱く、太陽系が誕生した当時の組織が色濃く残っている(隕石に含まれる球状の粒子「コンドリュール」の形がはっきりと残っている)非常に原始的な状態です。
4.5.6と数字が大きくなるほど、天体内部で長時間加熱され、元の組織が壊れて再結晶化が進んでいることを意味します。
炭素質コンドライトだけは水質変成という例外があり、タイプ1やタイプ2といった数字で表されることがあります。
タイプ1とタイプ2は熱ではなく母天体の中で液体としての水と反応して変成したものです。
タイプ1は水との反応が激しく、元のコンドリュールがほとんど消失し、含水鉱物(粘土鉱物など)に置き換わっています。
タイプ2はコンドリュールの形は残っていますが基質部分が水による変質を受けています。

【ショックステージ(Shock Stage)】
ショックステージとは、その隕石の母天体が他の天体と衝突した際に受けた「衝撃変成作用」の強さを段階別に表したものです。
主に普通コンドライトの分類に用いられます。偏光顕微鏡下でカンラン石や長石などの鉱物がどのように変化しているかを観察して決定され、一般的に衝撃の弱い順にS1からS6までの6段階で評価されます。

S1:無変成 (Unshocked)
衝撃の痕跡がほとんどなくカンラン石は消光を示す
S2:極めて弱い (Very weakly shocked)
カンラン石に波状消光(うねるような見え方)がわずかに見られる
S3:弱い (Weakly shocked)
カンラン石に明確な波状消光と平面的な割れ目が生じる
S4:中程度 (Moderately shocked)
カンラン石にモザイク状の構造が見られ長石が部分的がガラス化し始める
S5:強い (Strongly shocked)
カンラン石のモザイク化が顕著になり、長石が完全にガラス(マスケリナイト)に変化する
S6:極めて強い (Very strongly shocked)
カンラン石が再結晶化したり、岩石が溶融して「ショックメルト」が形成される

ショックステージは隕石科学や太陽系形成史を理解する上で非常に重要なことです。
天体の衝突履歴の解明は、その隕石の母天体が、かつてどのような激しい衝突を経験したのかを知る重要な手がかりになります。S5やS6といった高い数値は、壊滅的な衝突があったことを示唆しています。
また、強い衝撃を受けると希ガスや年代測定への影響が懸念されます。
隕石内部に保持されていた希ガスが放出されたり放射性同位体による年代測定がリセットされたりすることがあるのでデータの信頼性を判断する基準の一つになります。
ショックステージが高い隕石は肉眼でも「衝撃脈」と呼ばれる黒い筋が見えたり全体的に暗い色調を呈したりすることがあります。

【ウェザリンググレード(Weathering Grade/風化度)】
隕石におけるウェザリンググレードとは、隕石が地球に落下した後に地球上の酸素や水分によってどれくらい風化が進んだかを示す指標です。
主に鉄ニッケル合金やトロイライトなどの金属成分が、どれだけ酸化鉄(錆)に変化しているかを観察して判定されます。鉄隕石に限らず石質隕石や石鉄隕石にも関係があります。

W0:無風化
落下直後の新鮮な状態で金属の酸化は全く見られない。
W1:極めて微弱
金属や硫化物の表面や亀裂に僅かに酸化が見られる。
W2:弱い
金属の約5%-25%が酸化している。
W3:中程度
金属の約25%-60%が酸化により失われている。
W4:強い
金属の約60%-95%が酸化鉄に置き換わっている。
W5:極めて強い
金属の95%以上が酸化している。
W6:完全に置換
金属の100%が珪酸塩鉱物まで分解・置換が進んでいる。

風化が進むと、もともと銀色に輝いていた金属粒が茶褐色の錆に変わり、隕石全体の内部組織が見えにくくなります。これを「褐変化」と呼びます。
また、風化が進むと地球上の水分が浸透することで本来の隕石成分が溶け出したり、逆に地球上の物質(石灰分など)が入り込んだりします。これは化学分析を行う上で「汚染(コンタミネーション)」となり、研究上の制約になります。
上記のことから一般的に風化が少ない(W0やW1)ほど、落下当時の情報を色濃く残しているため学術的価値および市場価値が高くなる傾向があります。
同じ年月が経過しても、落下した場所によって風化の進み方は劇的に異なります。
南極に落下した隕石は低温・乾燥した氷の上にあるため、数万年経過していてもW1にとどまることがあります。
砂漠地帯に落下した隕石は湿度は低いものの、稀な降雨や温度変化によって風化が比較的早く進み、W2〜W3程度のものが多く見られます。
日本などの多湿地域に落下した隕石は数十年放置しているだけで急速にW4〜W5レベルまで風化が進むこともあります。

ショックステージは隕石が「宇宙にいた時」に受けた衝撃の履歴のことです。
ウェザリンググレードは隕石が「地球に来た後」に受けた変化の履歴のことです。

【石質隕石】
石質隕石は主に珪酸塩鉱物からなる隕石で主要鉱物としては橄欖石、輝石、鉄-ニッケル合金から出来ています。分類としてはリュールという球粒状構造があるコンドライトと構造がないエイコンドライトに分けられており、厳密には元素組成を考慮して分類するためコンドリュールのないコンドライトやコンドリュールのあるエイコンドライトもあります。
【未分類の隕石】
アフリカ大陸北西部の砂漠地帯で見つかるNWAxxxは国際隕石学会(The Meteoritical Society)に認定されていない隕石で正式名称はNorth West Africa xxx(未分類のためxxxと表記される)です。
隕石は様々な検査や分析にかけられてから国際隕石学会に認定されます。認定されてやっと隕石としての価値が出るのでこの隕石は標本としてはあまり価値がありません。
国際隕石学会に認定されていないからあまり価値がないというのもありますが、隕石ハンターが分析に回すほどでもない思ったほどありふれた隕石であることが多く、ほぼ石質隕石の普通コンドライトで少量しか発見できなかったものをごちゃ混ぜにして隕石ハンターが販売しています。
そのため安い隕石の代名詞でもあるNWA869よりも安価に手に入るのでお試しで隕石を購入したい方やトレジャーハント感覚で検査されていないからこそレアな隕石があるかも!という方におすすめの隕石かも知れません。


【石質隕石 エンスタタイトコンドライト】
鉱物を組成する輝石のなかで主要なのがマグネシウムに富む輝石「頑火輝石(エンスタタイト)」であるためエンスタタイトコンドライトと呼ばれ、地球に落下してくる石質隕石の中では1%以下と非常に珍しいタイプです。
含まれる鉄のほとんどが金属または硫黄と結びついたトロイライトとして存在しており、約30%の全鉄を含むEH(Enstatite high metal)と約25%の全鉄を含むEL(Enstatite low metal)タイプがあります。

【石質隕石 普通コンドライト】
普通コンドライトは最も普通の隕石で発見された隕石のうち90%が普通コンドライトだと言われており、金属鉄(元素ではなく金属状態の鉄)の量が多い順にH(High iron)、L(Low iron)、LL(Low iron、Low metal)に分類されます。

【石質隕石 普通コンドライト H】
金属鉄(元素ではなく金属状態の鉄)の量が多いのがH(High iron)です。
重量の25-31%が全鉄で、15-19%が結合していない金属鉄なので簡単に磁石にくっつきます。
金属の含有率が高いことに加え主に同量の橄欖石と輝石から出来ており輝石は大抵の場合がブロンザイトです。

【石質隕石 普通コンドライト L】
金属鉄(元素ではなく金属状態の鉄)の量が少ないのがL(Low iron)です。
重量の20-25%が全鉄で、4-10%が結合していない金属鉄なので、あまり磁石にくっつかず内部に見える金属片も少ないです。
普通コンドライトの中ではLが地球への落下が一番多く、酸化された状態の鉄を多く含むので鉄橄欖石や紫蘇輝石に富んでいます。

【石質隕石 普通コンドライト LL】
全鉄も金属鉄(元素ではなく金属状態の鉄)も量が少ないのがLL(Low metal Low iron)です。
重量の19-22%が全鉄で、0.5-3%が結合していない金属鉄なので、ほとんど磁石にくっつかず内部に見える金属片もかなり少ないです。
普通コンドライトの中ではLLが地球への落下が一番少なく、鉄橄欖石に富んでいます。

【石質隕石 ルムルチコンドライト】
ケニア南西部にあるルムルチ近郊で新たな隕石が発見されたことで命名されました。
明るい砕屑片が埋まった角礫岩のような構造をしており、コンドリュールが少なく鉄-ニッケルはほとんど含まれていませんが磁硫鉄鉱を含むため僅かに磁石にくっつく標本もあります。
鉄を含む橄欖石の量がコンドライトの中では最も高くコンドライトの中では最も鉄の酸化度が高いことがRコンドライトの一番の特徴です。

石質隕石 炭素質コンドライト】
コンドリュールを含む石質隕石のうち色々な化合物や有機物の形で炭素原子を含むものをいい、炭素質コンドライトのなかにはアミノ酸、脂肪酸などの有機物もしばしば検出されます。

【炭素質コンドライト CI】
地球に落下してもすぐに分解されて粉末状になってしまいます。ですので落下したすぐに発見し非常に脆いものを真空に近い状態で保存しない限りは原石みたいな状態として残らず手に入れることが非常に難しいタイプです。

【炭素質コンドライト CM】
CMは炭素質(Carbonaceous)のCと分類時のプロトタイプであるミゲイ隕石(Mighei)のMから来ています。
高温型の珪酸塩鉱物を含みCIよりも水の含有率が少ないですが組成は基本的に変わりません。
しかしCIとの明らかな違いはコンドリュールを含み、そのコンドリュールの組成は鉄橄欖石であることです。
炭素質コンドライトの中では最も発見情報が多いタイプとなります。

【炭素質コンドライト CV】
CVは炭素質(Carbonaceous)のCと分類時のプロトタイプであるヴィガラノ隕石(Vigarano)のVから来ています。
構造も組成も普通コンドライトに最も近く、結晶構造に水をあまり含まないため頑丈で風雨にさらされても分解されにくいです。
CVの最大の特徴は暗い灰色のマトリックスの中にある不規則な形の白い大きな包有物[CAI](高カルシウムアルミニウム含有物と珪酸塩鉱物の混合物)の存在です。

【炭素質コンドライト CR】
CRは炭素質(Carbonaceous)のCと分類時のプロトタイプであるレナッツォ隕石(Renazzo)のRから来ています。
CRは熱水変質で生成された含水珪酸塩鉱物を含みますが、COコンドライトと同様に還元されているので鉄ニッケルと硫化鉄も重量の10%ほど含み、この金属の含有量こそが炭素質コンドライトCRの最大の特徴です。
重量のおよそ50%が平均直径0.7mmほどの比較的大きなコンドリュールとコンドリュールの破片で出来ており、金属はきめの細かいマトリックスの中やコンドリュールの中に包有物として入っています。

【炭素質コンドライト CK】
CKは炭素質(Carbonaceous)のCと分類時のプロトタイプであるカロンダ隕石(Karoonda)のKから来ています。
全てのCKコンドライトに様々な度合いで変成が見られ、中には衝撃による脈があるものもあり過去に何かと衝突したことを示唆しています。
他の炭素質コンドライトと同じように激しく酸化しているため金属の粒を含みませんが、鉄に富んだ橄欖石や輝石を含んでおり、CVやCOに似ていますが、化学組成が異なります。

【炭素質コンドライト CH】
CHは炭素質(Carbonaceous)のCと最大で重量の40%もの金属を含むことからHigh MetalのHから来ています。
CHコンドライトはコンドライト群の中で最も金属に富むものの一つで、CBコンドライトやNWA12273などの一部の非グループ化されたコンドライトに次いで金属の含有量が多く、化学的にはCRやCBに近いコンドライトです。
最初に発見された隕石はALH85085でCHグループの標本はすべて岩石学的タイプ2(CH2)またはタイプ3(CH3)に属します。

【炭素質コンドライト CB】
CBは炭素質(Carbonaceous)のCと分類時のプロトタイプであるベンカビン隕石(Bencubbin)のBから来ています。ベンカビン隕石は1930年にオーストラリアに落下しました。CBaグループはセンチメートルサイズのコンドリュール状物体、体積の半分以上の豊富な金属、細粒マトリックスの欠如、そしてほとんど耐火性包有物がないことが特徴です。CBbグループは小型コンドリュール(0.2~1mm)、体積の約70%が金属、そして少しの耐火性包有物があることが特徴です。体積の半分が金属となると石鉄隕石のメソシデライトを思い浮かべるかも知れませんが鉱物学的および化学的性質がCRコンドライトと密接に関係しているためメソシデライトには分類されません。 


【炭素質コンドライト CO】
COは炭素質(Carbonaceous)のCと分類時のプロトタイプであるオルナン隕石(Ornans)のOから来ています。オルナン隕石は1868年にフランスに落下しました。COグループは体積の約半分を占める小さなコンドリュールと難揮発性包有物(0.2mm未満)が特徴で一般的に水による変質の程度が低く、岩石学的に必ずタイプ3に分類され、水による変質度が最も低い3.0から変質度が高い3.9までのサブタイプに分類されます。コンドリュールに初生的な火山ガラスが含まれている場合は3に属します。


【石質隕石 エイコンドライト】
組織構造や鉱物組成は地球の玄武岩によく似ており、エイコンドライトの約65%が小惑星ベスタの地殻が起源と考えられているHED隕石です。その他に火星隕石や月隕石などもあります。HEDとはホワルダイト、ユークライト、ダイオジェナイトの頭文字で、ホワルダイトは大部分がユークライトとダイオジェナイトの破片から構成されるレゴリス角礫岩で、ユークライトは主に斜長石と輝石で構成されていて、母天体の地殻を構成していたと考えられており、ダイオジェナイトは深成岩に起源を持つ火成岩で構成され、ユークライトよりも大きな結晶が成長するのに十分な深さでゆっくりと固化したものです。

【エイコンドライト ユークライト】
エイコンドライトの中では最も一般的なのがユークライトで、カルシウムに富むアノーサイトという斜長石を多く含むためカルシウムに富んだエイコンドライトに分類されます。
ピジョン輝石のマトリックスには小さな鉄金属の粒が含まれているので、僅かに磁石にくっつく標本もあります。
ユークライトの最大の特徴は落下したばかりのものには黒く輝く溶融表皮があることで、ダイオジェナイトにはない特徴です。

【エイコンドライト ダイオジェナイト】
ダイオジェナイトはギリシャの哲学者ディオゲネス(Diogenes)にちなんで名付けられ、ディオゲネスは隕石が地球外からやってきたものだと初めて示唆した人だと言われています。
ダイオジェナイトは鉄に富んだハイパーシーンとブロンザイトという斜方輝石の結晶からほぼ出来ており、地球上ではあまり見られないフェロシライトなどを含んでいます。
オーブライトと同様でほぼ純粋な単一鉱物であり、母天体の内部で冷却がゆっくり進んだため結晶が大きく成長した貫入岩であり深成岩です。

【エイコンドライト ロドラナイト】
1868年10月1日14時に落下したパキスタンのロドランにちなんで名付けられ、珪酸塩鉱物の大部分はカンラン石と輝石で構成されておりアカプルコアイトよりも粗粒です。
ロドラナイトは鉄ニッケルと硫化鉄が共晶点に達するまで加熱されたコンドライトで、達した時点で部分溶融が起こり金属とシリカの溶融物の一部が取り除かれました。
ロドラナイトとアカプルコアイトは、おそらくS型小惑星に近い母天体が起源であると考えられており、ロドラナイトの方が粒子が粗く同位体法でより高い温度が得られるため母天体のより深部で作られたものだと考えられています。

【エイコンドライト オーブライト】
オーブライトという名前は1836年にフランスのオーブレスに落下した隕石に由来し、エイコンドライトの中ではエンスタタイトを最も多く含むのでエンスタタイトエイコンドライトとも呼ばれています。
オーブライトの組成はほぼ純粋なMgSiO3で鉄ニッケルや鉄の輝石を含まないため明るい色をしていることが多く、新鮮な標本は灰色か淡い褐色の表皮があり、この表皮の色こそがオーブライトの最大の特徴です。

【エイコンドライト ホワルダイト】
ホワルダイトはダイオジェナイトとユークライトの破片からなるポリミクト角礫岩でコンドライト質の物質も含んでおり、ホワルダイトの結晶には太陽風によるダメージが見られ、これは月の土壌サンプルに見られるダメージとほぼ同量であることから母天体は太陽に近い位置に存在していたと考えられています。
太陽風によるダメージから火星と木星の間にある惑星帯に起源があると考えられ、小惑星ベスタ表面の岩石組成がダイオジェナイトとユークライトの破片からなるポリミクト角礫岩に似ていることからホワルダイトの母天体だと考えられています。

【エイコンドライト ユレイライト】
ユレイライトは主に橄欖石とピジョン輝石で出来ており、際立った特徴なのが橄欖石と輝石の間に炭素質のグラファイトなどが存在することです。
炭素質とあるので炭素質コンドライトと関係性があると思うかも知れませんがユレイライトに含まれる炭素質の物質には高圧型で非常に小さなダイヤモンドも含まれます。
このダイヤモンドは宇宙空間で岩石同士が激しく衝突した衝撃で瞬時に形成されたものだと考えられています。

【エイコンドライト ウィノナイト】
ウィノナイトは1928年にアメリカのアリゾナ州ウィノナで発見されたウィノナ隕石から名付けられました。
残存コンドリュールがあるタイプ(Pontlyfni隕石など)もあり化学的・鉱物学的組成はHコンドライトとEコンドライトの中間に位置しています。
ウィノナイトとIABおよびIIICDの鉄隕石グループは同じ母天体から派生したと考えられており、その理由はIABに含まれる珪酸塩包有物、特に酸素同位体比がウィノナイトと非常に似ていたためです。
また宇宙線曝露年代測定から隕石が地球に到達するまでに約2000万年から8000万年かかったことが分かっています。



【エイコンドライト アカプルコアイト】
アカプルコアイトは1976年にメキシコのゲレロ州アカプルコ郊外に落下したアカプルコ隕石から名付けられました。
ロドラナイトと非常に近いタイプで残存コンドリュールがあるタイプもあり化学的・鉱物学的組成はHコンドライトとEコンドライトの中間に位置しています。
主に橄欖石、斜方輝石、斜長石、隕鉄、トロイライトから構成されておりロドラナイトよりも粒が細かくアカプルコアイトとロドラナイトの間には遷移する隕石(EET84302やGRA95209など)もあります。

【エイコンドライト シャーゴッタイト】
シャーゴッタイトという名前はインド東部のシャーゴッティ近くに落下した隕石の名前から名付けられました。
火星に別の小惑星が衝突した衝撃で宇宙空間に岩石が放出されて、その後に地球に落下したものであると仮定されています。
なぜそう仮定されているかというとアメリカ航空宇宙局が1960-1970年代に行った火星探査計画で火星に着陸した探査機や軌道上の宇宙船によって測定された火星の岩石と大気ガスがシャーゴッタイトから検知された元素組成・同位体組成とほぼ一致したからです。
特徴をみてみると斜長石や輝石や橄欖石からなる集積岩でマグマから晶出した結晶がマグマ溜まりの底に沈むときに水平になったのか結晶が一定方向を向いているものが多いです。

【エイコンドライト ナクライト】
ナクライトは火星隕石の一種で1911 年にエジプトに落下したナクラ隕石にちなんで名付けられました。約13億年前に火星の玄武岩質マグマから形成された単斜輝石を主成分とする濃い緑色の火成岩でカンラン石の結晶も含んでいます。火星の様々な地域のクレーター数に基づく年代測定と比較した結果、ナクライトは火星のタルシス平原、エリシウム平原、シルティス・マジョール平原のいずれかの大規模な火山活動で形成されたことが示唆されています。また、2017年の研究では約13-14億年前までの少なくとも4つの異なる噴火によってナクライトが形成され、約6億年前には液体の水に浸かっていて、約1075万年前に小惑星の衝突によって火星から噴出し、過去1万年以内に地球に落下したことが推定されています。

【月起源隕石】
月隕石は地球で発見された月を起源に持つ隕石のことで、大部分の月隕石は月へ他天体が衝突したことによって吹き飛ばされた破片です。
月に着陸したアポロ計画で採取された月の石は月の狭い地域から採取されましたが、月隕石は月の裏側を含む地質学データを分析できると考えられています。
月は海と高地があり、月の地表の16%を占めているのは濃い色の玄武岩で覆われた月の海と呼ばれている平原ですが、地球のように水が存在しているわけではありません。
2013年2月現在、月起源隕石は50個ほどが地球に落下したと考えられています。
【月起源角礫岩】
いろいろな岩石の破片が寄り集まって形成されており、月の高地では最も良く存在している岩石です。
月は長い歴史を通じて無数の隕石の衝突にさらされてきましたが、その結果、生じた岩石の破片が衝突の熱や圧力で再結合し角礫岩となりました。

【月起源斜長岩】
高地の地殻の大部分を占める月の始原的な岩石でアルミニウムに富み密度が低く、月の誕生とほぼ等しい45.1~44.4億年前に形成されました。 月の形成直後は、表面の大部分が融解した溶岩の海であったと考えられており、冷却の過程で軽い斜長岩が浮かび上がり固化し地殻となりました。

【月起源インパクトメルト角礫岩】
様々な高地の岩石の破片が隕石の衝突によって融解し再結晶化したものです。 融解した部分(インパクトメルト体)の化学組成は玄武岩に近くLKFM玄武岩と呼ばれています。 月の海の玄武岩は火山性ですが、LKFM玄武岩は衝突による融解で生成されており、アルミニウムは乏しく鉄を含んでいます。

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